全国のチンアナゴ水槽の魅力を地域別に紹介 -中国・四国編-

全国のチンアナゴ水槽をめぐる小さな旅へようこそ。近年では多くの水族館で出会えるようになったチンアナゴだが、その展示方法や雰囲気は水族館ごとに大きく異なる。ここでは地域別に、その魅力をじっくり紹介していく。

香川県

四国水族館

香川県宇多津町にある、2020年オープンの新しい水族館。開館当初は魚名板や展示解説の無い展示方針で賛否両論を巻き起こしたが、現在は各水槽の前に手書きの解説板が設置され一般的な水族館スタイルに落ち着いた。

ちんあなごの水槽は太平洋ゾーンの入口にあり、順路通りなら最初に出会う展示のひとつ。入り口付近の水槽といえば華やかないきものを集めたウェルカム水槽を想像しがちだが、この水槽のテーマは「寄生・捕食」。ヒトデやウニが食べられている様子を展示するというなかなか攻めたコンセプトの水槽だ。
もちろん、ちんあなごが食べられてしまうわけではないのでご安心を。

展示されているちんあなごの種類はチンアナゴ1種。訪問時は一匹だけ体色が非常に黒い個体が暮らしていた。チンアナゴは幼魚期に真っ黒な姿をしていると言われるが、成長とともに変化することが観察された例はまだないはず。どのような成長を遂げるのか気になるところである。

ミュージアムショップは規模が大きく、ちんあなごグッズも充実している。チンアナゴをうどんに見立てたパッケージが特徴のさぬきうどんはお土産にぴったりだ。
館内のカフェコーナーではチンアナゴチュロスも販売中。

訪問日 2024/4/1

四国水族館 公式サイト X Instagram

高知県

桂浜水族館

高知県高知市の名所、桂浜にある、ツッコミどころ満載の愛すべきカオス系水族館。魚の食べ方と味の解説が並ぶくらいは序の口で、骨格標本が噛みついてきたり、そうかと思えば突然ムーディーな部屋が現れたりと、館内を歩くだけで思わず笑ってしまう独特の世界観が魅力。

ちんあなごの水槽は、昭和レトロな館内に突如として現れるスタイリッシュな展示。オシャレ合板に囲われた置き水槽は、ほぼ全周から観察でき、撮影もしやすいレイアウトになっている。展示されている生物はチンアナゴとマガキガイのみと潔い。

かつての水槽は、ちんあなごがなかなか顔を出さず、装飾で入れられた”ニシキアナゴのスプーンしかいない”と話題になったこともあるが、現在は本物のちんあなごたちをじっくり観察できる。

オリジナルのちんあなごグッズは(おそらく)無いが、定番グッズの取り扱いは豊富。館内の雰囲気そのままの”クセ強め”なオリジナルグッズもあり、思わず手に取りたくなるラインナップだ。

レトロとカオスとセンスが混ざり合った唯一無二の世界観を、ぜひ現地で体感してほしい。個性的すぎてたまに炎上するSNSにも要注目。

訪問日 2023/7/10

桂浜水族館 公式サイト X Instagram