全国のチンアナゴ水槽をめぐる小さな旅へようこそ。近年では多くの水族館で出会えるようになったチンアナゴだが、その展示方法や雰囲気は水族館ごとに大きく異なる。ここでは地域別に、その魅力をじっくり紹介していく。
岩手県
久慈地下水族科学館 もぐらんぴあ


岩手県久慈市にある、国家石油備蓄基地の作業用トンネルを活用してつくられた、全国でも珍しい“地下にある水族館”。館内は水族館らしく整えられているが、ふと真上を見上げるとトンネルの構造が見えるなど、独特の地下空間であることを実感する。
海女のまち・久慈らしく、南部もぐりや海女の実演など、海と地域文化に関する展示も魅力。
ちんあなごの水槽は、地下の水族館エリアにあり、チンアナゴとニシキアナゴ、シンジュアナゴの仲間の3種を展示。
訪問時はチンアナゴのみの展示だったが、その後ニシキアナゴとシンジュアナゴ(の仲間)も加わり、時期によっては”アナゴみくじ”などユニークな展示も行っている。
また、もぐらんぴあはさかなクンとの関係が深く、地上エリアには”さかなクンコーナー”が設けられている。
ショップではイラストについて明記こそされていないものの、さかなクンのイラストと思われるチンアナゴの缶バッジも並んでいた。
訪問日 2023/5/18
宮城県
仙台うみの杜水族館


宮城県仙台市にある、東北地方最大級の水族館。多彩ないきもの展示に加え、パフォーマンスプログラムも充実しており、家族連れにも人気の水族館だ。
ちんあなご水槽は、ちんあなごが主役の水槽としては東北地方でも一番の大きさを誇る。展示されているちんあなごの種類はチンアナゴ、ニシキアナゴ、ホワイトスポッテッドガーデンイールの3種。同居しているのは小型のハゼやスポッテッドマンダリンなど、ちんあなごを驚かせることのない穏やかな面々。おかげでちんあなごたちはのびのびと揺れる姿を見せてくれる。ぜひ3種の違いを見比べてみよう。
11月11日のチンアナゴの日シーズンには、毎年趣向を凝らしたユニークな特別展示や企画が登場するのも見逃せないポイント。
ちんあなごグッズは定番グッズが豊富に揃うほか、オリジナルグッズも用意されている。
訪問日 2021/7/20
福島県
アクアマリンふくしま


福島県いわき市にある、「海を通して人と地球の未来を考える」を理念に掲げる水族館。自然光を積極的に取り入れた展示が多く、同じ水槽でも季節や時間帯によって表情ががらりと変わる。
本館2階にあるちんあなごのいる水槽も、自然光を活かしたアクアマリンふくしまらしい展示のひとつ。
太陽光が差し込む水槽は絵画のような美しさを見せ、そこに同じ水槽に暮らすキンメモドキの変幻自在な群泳が加わることで、スイミーの世界を具現化したかのような幻想的な景色が広がる。
ちんあなごをしっかり観察するには、地面すれすれまで身を屈める必要があるのはご愛敬だ。展示されているちんあなごの種類はチンアナゴのみ。
館内には他にも「潮目の海」をはじめとした大水槽や、水槽の前でお寿司をいただく体験、水に入って生き物を観察できる屋外エリアなどユニークな展示も多い。広々とした館内はゆったりと観察できるのも嬉しいポイント。さらには生物以外の博物展示も充実している。
ちんあなごのオリジナルグッズも豊富にあり、水中で巣穴を撮影した写真のポストカードは特におすすめだ。
訪問日 2023/4/10
