水族館の人気者「チンアナゴ」。砂の中から頭を出してゆらゆらしている姿が印象的なチンアナゴですが、隠れ家となる巣穴がどのように作られるのかご存じですか?
今回はチンアナゴの巣穴の作り方や、砂の中がどうなっているのか解説します。
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チンアナゴはしっぽで穴を掘る
砂の中から頭を出した姿が印象的なチンアナゴですが、隠れ家となる巣穴はしっぽ(尾びれ)を使って自分で掘ります。引っ越しなどで古い巣穴から飛び出したチンアナゴは、新しい巣穴の場所を決めるとしっぽをドリルのように使い、グイグイと一気に穴を掘り進めます。
どうしてそんなことができるかというと、チンアナゴのしっぽはスコップの先のように固くとがった形をしているから。丈夫なしっぽでグイグイと穴を掘る姿は一見の価値があります。
チンアナゴは、水族館ではおおむね1週間に1度くらい巣穴を引っ越すことが確認されており、また餌やりの時間ではご飯に夢中になるあまり巣穴から飛び出してしまう様子もよく見られることから、水族館に通えば穴掘りシーンは意外と見ることができます。
砂の中はくねくね
チンアナゴは穴を掘ったあとは体から出る粘液を使って巣穴を固めます。巣穴の形はまっすぐではなく、砂の中でくねくねになっており、くねくねの巣穴と細長い体を巧みに使うことで、必要なだけ巣穴から出て危険がせまった時には素早く逃げることができるのです。
水族館では薄型の水槽や透明な砂を使って砂の中の様子が展示されることがありますが、常設での展示は難しいようで期間限定のイベントになる場合がほとんど。砂の中を見てみたい人は、水族館のイベント情報を見逃さないようにしましょう。
まとめ
以上、チンアナゴの巣穴についての解説でした。チンアナゴ以外にも、口で穴を掘るジョーフィッシュやテッポウエビの堀った穴に住み着くハゼなど、穴に住む生きものはたくさんいます。水族館で見かけたらどんな巣穴に住んでいるのか、ぜひ観察してみてくださいね。
また、水族館の特別展など、イベントの情報はTwitterで発信していますので、チンアナゴのちょっと変わった展示が気になった方はぜひフォローして最新の情報をご覧ください。
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